相続

相 続

相続とは

 亡くなられた方(被相続人)が有していた資産や借金などを、関係が深かった人、つまり相続人が引き継ぐことを言います。

 相続は手続きなどやることも多く、トラブルも多いものです。考えるポイントは、相続されるものはどのようなものがあるか。そして誰が引き継ぐことができるのか。ということでしょう。

 あなたのお悩みを少しずつ解消していきましょう。

相続されるもの

 民法では、「死亡した方の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、死亡した方の一身に専属したものは例外とする」とされています。
 “一身に専属したもの”とは、死亡した人その人でなければ成立しないまたは認められないような権利や義務のことです。

 遺産相続と聞くと「両親が持っている財産を引き継ぐ」ことで自分の資産が増えるようなイメージがありますが、「負の債務」を相続しなければならない場合もあることに、注意しましょう。遺産相続とは良いことばかりではありません。

【 権利 】
プラスの財産

【 義務 】
マイナスの債務

「権利義務」についてですが、権利とは「財産」であり、義務とは「債務」と考えるとわかりやすいですね

相続の方法

 相続の方法は、3種類あります。

単 純 承 認

 プラスの財産もマイナスの債務も全て相続するということ。

限 定 承 認

 プラスの財産を相続した範囲内で、マイナスの債務も相続すること。

相 続 放 棄

 全てを相続しないということ。

 限定承認が少し難しいですね。言い方を変えましょう。

 マイナスの債務の全貌がわからない時、莫大な負債を抱えるリスクは取りたくないけれども、プラスの財産は相続したい時に有効です。相続するものの種類が多様な場合には、検討してみるのも良いかもしれません。

 限定承認が少し難しいですね。言い方を変えましょう。例えばマイナスの債務の全貌がわからない時、莫大な負債を抱えるリスクは取りたくないけれども、プラスの財産は相続したい時に有効です。相続するものの種類が多様な場合には、検討してみるのも良いかもしれません。

 ポイントは、プラスの財産だけを相続するという選択肢はないということです。

遺産の分割方法

 複数の相続人がいるケースは、よくある事例です。その場合、遺産を分割する方法としては3種類あります。

現 物 分 割

 遺産をそのままの状態で相続する方法

代 償 分 割

 遺産の価値を算出して、各相続人に見合った金額を代表者が現金で支払う方法

換 価 分 割

 遺産の価値に見合う金額を現金化して、それを各相続人に支払う方法

もっと分割方法の詳細を知りたい方

 不動産を例にそれぞれの分割方法のメリットやデメリットを紹介しています。

相続にかかる税金

 不動産のような資産額の大きな遺産を相続すると、相続税というものが発生しますが、どれくらいの相続税が発生するかは、どのような方法で不動産を相続するかによっても変わります。

 相続をするうえで税金の知識はかならず役に立ちます。気になる方は、下の記事をご覧ください。